【前編】お米に込めた想い。時代と共に進化する精米所

みらい農業インタビュー宮崎編も残りわずかとなりました。
さて、みなさんの食卓に毎日必ず並ぶものってなんですか?

日本人の主食は?そう、お米ですよね!みなさんはご存知でしょうか?
お米も人間の体と同じように酸化していくことを。
今回ご紹介する段さんからお話を聞いた時は空いた口がふさがりませんでした…。

だって、私の家にある30kgのお米は精米してから約2年は経過しているのです!!苦笑
娘と2人暮らしとなれば1日にお米を炊く量はだいたい1合、毎日炊くわけではないので30kgを食べようと思うとそれくらいの年数がかかるんですよね。
少し手間はかかりますが、食べる分だけを精米するというのは非常に大事なことだなと勉強になりました。

私だけではなく、この記事を読んでくれている方達にも非常に大事なキーワードを教えて頂いたのでぜひ最後まで読んでくださいね♪

今回ご紹介させてもらう段さんが営んでおられる『段精米所』は、曽祖父から営んでおられるので段さんで4代目になります。
創業80年の歴史があるのですが、なんと正確な創業年数は不明だそうです。

親戚に聞いたところ昭和10年にはあったということで、創業80年ですがひょっとしたら段精米所の歴史はもっと昔なのかもしれません。
現在はほぼ段さんがお1人でされており、お父様はお手伝いという形で営んでおられます。

精米所というのは田舎ならではのもので、年々減っているそうです。
本来は収穫したお米を籾で保管して食べる分だけを精米するのが当たり前なのですが、近年では無人のコイン精米が主流になっています。
そのため、段精米所がある都城市山田町に10件あった精米所は、今では3件に減ってしまったそうです。

後継者がいないということも問題で潰れていく中で、段さんは精米するのはもちろん、段精米所でしかできない事をしないといけないと思っておられたそうです。

田舎の方は都会に出て行った息子や親戚にお米を送るという風習があります。
東京・大阪の人たちがスーパーで購入するお米は美味しくないけど田舎のお米は混ざりものがなく美味しい!ということに気付きます。

田舎で作ったお米を送るという所に目を付けた段さん!!
そこで、5kgずつビニール包装をして送ったらいいのではないか?と考え、販売を開始します。それが好評になり、送る際はほとんどビニール包装で送るようになったそうです。

あまり知られていないのですが、夏場は精米してから3週間ほどでお米は悪くなります。
スーパーで精米年月日というのが貼られていて、知っている人は日付が新しいものを下の方から取って買っていくそうです。
段さんの持論は『お米は生鮮食品』だと言われていて、やっぱりつきたて米(精米したて)が美味しい!!

夏場のお米は3週間経過すると味が落ちるというのは、お米も人間の体と一緒で酸素に触れると酸化をしてしまうそうです。
「じゃぁ、それを抜いちゃえばいいやん!」
という事で、お米を真空パックにすることを5年前から始められました。

以前からお米を真空パックにするというのはあったそうですが、個人のお店でやっているのは段さんの所だけではないでしょうか?

お客様に喜んでもらいたい一心で、これらの導入を進めるうち、あちこちから注文を受けるようになります。
自宅で食べるお米も送るお米も、半分は真空パックにして、つきたて米を食べてから真空にしたお米を食べる方が増えたそうです。

『やっぱりちょっと他とは違うことをやりながら、お客さんに喜んでもらうことを考えていかないと生き残れないと思っている。』

このように段さんが言っておられたのですが、何に対しても1番大事なのはこういうことなんだなと、改めて勉強させて頂きました。
ちょっと違う視点からお客様のニーズに探ることって非常に重要ですもんね。

いろんな勉強をしてきた中でこういったニュアンスをよく聞きますが、いやー、私の心にグサッと響きました!!

段精米所の売り上げの6~7割を占める山田米?!

段精米所では山田米というブランド米を販売されています。

国は六次産業を進めていますが、六次産業をすると営業から販売など全てするわけで、そうすると1人ではできないので、人を雇わないといけなくなりますよね。

5年くらい前に山田町の山間でお米をたくさん作られている、農業生産法人(有)森山農産の方との出会いがあったそうです。
意気投合し、話が進み森山農産で作られているお米を初めて食べたときに、「何ですか?!このお米は!!!」あまりの美味しさに衝撃を受けて段精米所が森山農産からお米を買い販売させてもらうようになったそうです。

最初の頃は段さんが営業に回り、実際に山田米を食べてもらうと「美味しいね!」と言ってもらえたそうです。
その場で何ができるのかを聞かれ、「つきたて米をすぐに卸すことができる」ということで、どんどん販路が広がり、流通量も年々増えていきました。
現在では森山農産が作ったお米を段さんが購入し、つきたて米をスーパーに卸したり、真空パックにするという付加価値を付けて販売するようになっています。
森山農産は『作る』、段精米所は『販売』という分業ですね。
これらの分業が上手く回り、昨年の売れ行きも好調で完売したそうです!!
また、いろいろ営業していて現在最も売り上げが大きいのはふるさと納税だそうです。
都城市はふるさと納税日本一!!なんと1年で40億ほど集めているそうですよ!

去年の12月からふるさと納税の対象となり、今年の4月からは単独で参入、8月現在では品切れになっていました。
山田米は地域のスーパーやふるさと納税、宮崎県・鹿児島県で大手のデパート山形屋にギフトで参入しているそうです。

『美味しくて、鮮度を保つ真空パックだということで喜ばれているので人がしないことをした結果かな?1番は森山農産の方達との出会いが大きかったので感謝の気持ちでいっぱいです』と言っておられました。

見てください!!こちらが山田米です!!

うちにある酸化しまくったお米とは比べ物にならないです。
つやつやでお米一粒一粒がしっかりしていて絶品でした!

小分けされているので私のような家庭や一人暮らしの方にはすごくうれしいですよね。

というわけで、段精米所・段 隆志さんの前編をお送りしました。

次回はその後編、段さんが精米業に携わるまでの経歴からお話がスタートします。
お楽しみに!!

ABOUTこの記事をかいた人

まみ

農業と人を結ぶ活動をしています。 こう見えて8歳の女の子のママです(゚Д゚)ノ 「見えなーい!」と言われますが母親やっています!笑 元々野菜がすごく嫌いやったけど、 農家さんが言う【本当の味】というのを知ってからは、 野菜がモリモリ食べられるようになりました!! 皆さんにも伝えて行けるように日々頑張っております('◇')ゞ