100年持続可能な循環型経営へ~◯◯の副産物でさらなる農業の利益化を~

今回は農機具王滋賀店から、車で3分というご近所さんの有限会社シャロン農園、
弓削田さんの所にお邪魔してきました♪

シャロン農園は牛は240頭で肥育専業を主体とする多角経営、
そして3世代で家族経営されている法人です。

なんと90歳のおじいちゃんも現役で働いておられるそうですよ!
「ゲートボール頑張ったら?」と信基さんが言っても「牛舎に行きたい」と言われるそう。
まだまだ現役で頑張っておられるなんてすごいですよね!

Farmer's story

信基さんは26歳までは大阪で自動車販売をしていました。
農業に携わるきっかけとなったのは、地元の地域の飲み会。
信基さんの地域は少し特殊で後継者が多いと言われていました。

身近な人が就農し始めた頃、サラリーマンも5年やってきて、
それなりにある程度結果を出した状態だったら辞めてもいいかな?と思い始めました。

この先、頑張ったら主任になって、部長になって、取締役までいけたらいいなっていうレールが作られているから、これからの自分のビジネスキャリアが見えてくるんですよね。

でもこれからの将来を考えたときに、有難いことに親が基盤を築いてくれた会社があって
「どうなるか分からへんけど、可能性も広がるし夢があるのはこっちやん?」

そんなふうに思うようになって、さらに先輩たちが農業をバンバンやっていて、そんな先輩たちが輝いて見えました。

自分だけじゃなく、周りとひしめき合っていて、ある意味ライバル・友達であり、先輩後輩の関係性が大きい地域だったこともあって、これだけまとまって農業仲間がたくさんいる環境は日本で考えても貴重だなと思いました。

ずっと販売業をやってきて、今までは自動車を販売することによって自分の存在意義を表せていた。
でも日本の自動車市場が飽和状態になって、自動車販売をして自分の存在意義を表すというのができなくなったんです。

過当競争すればいいのかもしればいけど、世の中のためになっているのかと言えば別やし、

『意義のある自分にしかできひんことで存在意義を示したい…。』

販売業ではそういうポイントが低かったけど、農業は大変そうやし農家さん少ないっていうし、それやったら伸びしろもあっておもしろそうやな!という安易な考えで農業を始めました。苦笑

でも実際に農業を5年やってみて、ぶちゃけサラリーマンとどっちもどっちです。
農業もやっぱり不安定やし、厳しい状況もあります…。

でも夢があるのはやっぱり農業!!

農業は自分らしく

農業の魅力は自分らしい仕事ができることです。

畜産業のみのビジネスモデルもあれば、畜産業+それ以外もできるので答えが1つじゃないし、
多様性もあります。

自分のスタイルがしっかり作れるから、自分に合った仕事を作り変えることができます。
農法にしても答えが1つではないので、1つの野菜を育てるにしてもいろんな方法があるんで農業の多様性はおもしろいなと思います。

牛の副産物でさらなる利益化へ

おじいちゃんの代ではうしはすごく儲かったので牛だけでしたが、
父の代から牛がヤバくなった時期が結構あってその時から始めたのが、果樹・野菜です。

牛+αの方向性をさらに拡大していくのが3代目に就かせてもらった僕の仕事だと思っています。
それぞれの方向性にしっかり軸を持たせていけば、たぶんオンリーワンなものが出来上がるんじゃないかなと。

農業自体も食べ物を作ることも農業全体に関しても、50年、100年持続可能な循環型経営を目指しています。

うちの場合は牛から始まっていますけど、牛が食べるものは地域が米農家さんが多いので稲わらもあり、米を牛が食べることもできます。

その牛から出たうんちは堆肥化して地域の農家さんや、家庭菜園をされる方に使ってもらえますし、
売るだけじゃなくてその堆肥を自分たちの用途に合わせ生産することで、土がよくできるという所に着目した先にアスパラガスの栽培があるんですよ!

今までは堆肥を売るだけやったけど自分たちでもっとお金を生むような土づくりをして、
お金儲けをしたいっていう方向性も考えているので、牛から出た副産物で良い土を作ってできたアスパラガスがブランド化できたら、また数珠繋ぎでいいもんができますよね。

地域の牛屋さんで堆肥を売る方も何件かありますが、
その堆肥からさらに自分たちの作物に合わせて土を作り、そこからさらに生産までする農家さんていうのはこの地域ではないので目立ちますよね!!(笑)

そういうイメージ戦略を持って次の戦略へ!

もしカテゴリーランキングで肥育農家やったら、肥育頭数が何頭っていうランキングが付けられるじゃないですか?

日本でも滋賀県でもうちがベスト10に入ることすらない中小規模農家ですが、そこからどんどん細分化していくランキングがあるとしたら、うちは1番になれるかなと思っています。

牛さんにはまず気持ちよく生活してもらうために、出来る限り環境への配慮をしています。
特にうちは肥育のみに特化しているので、巡回にかける時間はかなり使っています。

牛との対話っていう時間は長くかけていると思います。
他の農家さんよりも、細かく時間を区切っていますし、当然24時間体制で牛も見ていますので
牛にかける気づかいの時間はかなりこだわっています。

まず牛さんの床に戻し堆肥っていうのを入れるんですけど、
戻し堆肥+もみ殻とおかくずを混ぜています。

それぞれの部門に1人ずつ僕と親とパートさんがいて、
パートさんには専属でしっかり見てもらっています。

畜産業ならではの悩み

24時間体制で牛と生活することですね。
雨が降ろうが、雪が降ろうが、台風が来ようが牛を見に行かないといけないし、
4時間ごとに巡回していますので深夜、早朝関係ありません。

それが畜産の宿命かなとは思うんですけどね。

自分が牛でご飯を食べさせてもらっているので当然なんですけど、
24時間の縛りがあるので飲み会に出て行くとなると、家族の連携が必須です。
お酒を飲んだまま牛舎にいくことができないのでね。

牛は生き物なのでほんとに、何時何が起こるか分からない。

深夜に牛が逃げていることもありますし、うちは早朝に柵を蹴っ飛ばして出ていたんですけど、牛自体もどうしていいかわからずオドオドしているところを発見したこともありました。

脱走したくて逃げ出すという事はなくて、さかりの時期に牛が牛を追って逃げたりすることで、予期せぬことが起こる場合があります。

何もないやろなって思っていても、何かあったりするんですよね。

今年も牛の値段が高いので明日お肉になるはずやった牛が1頭死んだら、終わりなので利益がこぼれないように!
当然命なので命を頂くためには、最後までしっかりその責任も負わないといけません。

新しい風こそが新たなエッセンス

農業はやっぱり風通しの悪い業界やったと思うんですね。
例えば会社なら新入社員が入れば新しい風が入りますよね?

農業っていうのは基本的に家族経営から始まっていますし、大きい法人さんであってもある意味、一族経営ですよね?

だからもっともっといろんな人材参画してくれることで、更にブラッシュアップされていく業界だと思うので、もっともっと入り口を開いて農業法人として人を雇うことで新しいエッセンスが含まれると考えています。

例えば研究職っていうのは研究所に篭って研究に没頭して結果を出す仕事ですよね?
残念ながら農業はそれをさせてもらえないので…。

外に出て業界に顔を出したりしていかないといけないので、
人もいっぱい入れないとなりたたないし、他の産業に近い形にしていかないといけないと思うので、もっともっと新しい風が吹くようにしていかないといけません。

農業に興味がある若者へ…

やる気次第やと思います!

で、やる気があれば全力で応援させてもらいますし、そういう仲間が農業界にはいっぱいいているんですよ。
農業のいろんな青年部とかがあって、すごくコミュニティーはしっかりしているんですよ。
これがサラリーマンとは違う所やな、と思っているんですけど。

一企業体にいたらその中でしかネットワークが広がらない。
僕は営業してた頃、他の販社の友達もいましたけど、何かおもしろ連携をしたくても会社同士の壁が厚く多様性が生まれないんですね。
企業の中にいるとその中の歯車としてその中で完結しちゃうので。

農業はいろんなネットワークもありますし、人が育つ体制はあると思うので農業に少しでも興味があったら飛び込んでもらいたいですね。

一緒に成長していけたらいいなと思います。

農業って伸びているよ!って言いながらもあんまりいいイメージがなくて、
でもな…っていうイメージが少なからずあると思うんやけど、やる気と情熱があればいくらでも道は開けると思います。

なぜなら人間が捕食する以上、農業はなくならない業界なので。
人間が光合成できる技術があれば別ですけどね。笑

しかも作っている人が少ない=伸びるしかないです!!

ABOUTこの記事をかいた人

まみ

農業と人を結ぶ活動をしています。 こう見えて8歳の女の子のママです(゚Д゚)ノ 「見えなーい!」と言われますが母親やっています!笑 元々野菜がすごく嫌いやったけど、 農家さんが言う【本当の味】というのを知ってからは、 野菜がモリモリ食べられるようになりました!! 皆さんにも伝えて行けるように日々頑張っております('◇')ゞ