【前編】格闘技から畜産業へ!?その決意には熱い想いがあった!!

今回も会社から車で約3分のご近所さんの所に、お邪魔させてもらいました(^^♪
めちゃくちゃ牧場が広かった!!

私をお出迎えしてくれたのは、やぎのめぇちゃん!
頌司さんが名前を呼ぶとついてくるという、なんとも言えない可愛さ!!

葉っぱを美味しそうに食べていて癒されました!!

頌司さんの実家が元々牧場をしていたそうですが、
継ぐという形ではなく、同じ敷地内に2つの牧場があります。
全部の牛を合わせると1500頭ほどいるそうです。

そんな頌司さん、写真でも分かるかと思いますが体格がすごくいいですよね!?
実は大学を卒業して、手荷物1つで東京に格闘技をしに行った経歴があり、
本当にドラマで見るような世界があるんやなーと話を聞いていて、
農業とは関係ないのですが、すごく興味深かったです。

そんな話と合わせて、農業・牛について熱く話して頂きました。

Farmer’s Story

亀井 頌司

元々家が牧場を経営していたし、長男やしどうしようかなって思っていた。
ほんまに牧場が好きやったら高卒でこの仕事をしていたと思うけど迷ってたんやろね。
だって人生決まってるようなもんやしおもしろくないでしょ?

継ぐにしてもまだ早いし、いろんなことをしたいなと思っていて、
大学に行かせてもらいながら空手をやっていました。

空手の全国大会で優勝して自分の進路をどうしようかという時に、
頭の片隅には牧場があって、小さい頃から牧場は長男が継ぐもんやと思ってたけど、
何かやりたいなって思った時に格闘技をやってたし、格闘技で行けるところまで行きたいなと思いました。

大学を卒業して就職先も決まっていたけどそれも蹴って、東京に行ってキックボクシングのプロを目指してやっていました。

四畳半の風呂無しアパートに住んで、東京に行ったけど金もないし
昼間は郵便配達のアルバイトをして、夕方から20㎞ぐらい走って、23時くらいまでジムで練習してたんやけど、やっぱりきついなと…。

高校野球とかしてたしスポーツに打ち込むのは頑張れるんやけど、
20歳超えるといろいろ欲が出てきて遊びたいとか、お金が欲しいとか周りが就職してお金も持ってるしね。

最後は後楽園ホールでKO負けしたんやけど、
全然悔しくなかったし「もうやったわ」と思って、その頃に滋賀県に帰って来て
東京に家もあるし生活もあるし戻ろうと思ってたんやけど、
滋賀県に戻ってきて牧場の手伝いをしたときに「ええなー」と思った。

小さい頃からおやっさんが休みなしで働いているのを見てて、
「小汚いしごとやな」とか思っていたけど東京に行ったからこそ、そう思うようになりました。

当時は岐阜県に大きい牛をトラックに乗せて売りに行って、
生きたままの牛を売って現金を持って帰ってくるんやけど、小さい頃から付いて行ったりはしてたんやけど、久しぶりに付いて行って改めてかっこええなと思ったんすよ。

だって牛売って現金持って帰ってそのお金で家族を養うわけやから、
かっこいいし、夢があるなと思ったから働かせてくれって言ったのが23歳の頃くらいかな。

東京に行って食うのも大変やったわけやから、ありがたみが分かったんかな。

夢を持って農業をやる

亀井 頌司

とりあえず農業をするんやったら、農業って若い子らがやらへんご時世やけどかっこええ農業をしたろかなと思ってました。

で、かっこいい農業って何か?って考えたときにやっぱりまずは、金儲けせんとあかんやろうと思ったし、牛で金儲けできると思ったんすよ。

おやっさんの元でやらせてもらいながら、5.6年経って独立させてくれと言った。
牧場を手伝い出した最初の頃に、
「お前も夢を持ってやれ」と言ってくれていたし、もちろん独立するために休みもなかったけど、なんとか3年半前に丸亀こうし牧場っていう自分の牛舎を立てました。

なんぼおやっさんに土地があったとしても、新しく牛舎を建てようと思うと膨大なお金がかかるわけ。

認定農業者ももらわなあかんし、L資金っていうのがあるんすよ。
農業をこれからやっていこうと思っている人の為に無利子で貸してもらえる制度がね。

でもおやっさんがいるから普通は跡継ぎやんけってなるんやけど、
法人を立ち上げたから認定農業者っていう市長のハンコがついたものが取れれば、
国の資金が借りれるという事でそれを借りてたんですよ。

設備を入れたら1億近く資金がいるんですよ。
それをやれるっていうのがすごくて、おやっさんのおかげです。

それこそ親のすねかじってでもなんとかして、自分の人生を切り開いていかないとって思ってました。

建物だけで1億近く資金がいるけど、牛は牛で同じくらいのお金がいるからね。
真面目にコツコツとやっていたら、利益も出る仕事やし嬉しいですやん。
やっぱり自分が育てた牛が近江牛っていうブランドもあるけど。

牛って仕入れて出すまで20ヵ月かかるんすよ。
産ませたらもっとかかるんですけど、9ヵ月くらいの子牛を買ってきて出荷するまで10ヵ月かかるんで、丁度当時仕入れた牛がおととしの夏から売りに出し始めたんやけど、
けっこういい感じで売れてだいたい今の相場で130万円くらい。
いい値段で売れたなっていう時が160万円くらい。

今とかやったら税込みで90万円とかするんやけど、当時50万円くらいで子牛を仕入れていたから、経費とか飼育量を高く見積もって50万円としても死なさへんかったら、
それだけで商売になるしおもしろいっすよ!

話はさかのぼって気になる格闘家の頃のお話

亀井 頌司

びっくりするくらい鞄1つで東京に行きましたね。
一応ネットとかでボロアパートを見つけて、行ったこともないし分からへんから
とりあえずここら辺っていう感じで。苦笑

東京についてまずは不動産会社を探して、カギをもらって電車に乗って行ったんやけど
アパートを見たら終わってる感じで、カギ空けて入ってももちろん何もない状態で鞄1つやったから寂しいなと思った。
一番あの時が寂しかったかな?
人と話さへん毎日で、人間って人と話さへんかったら気が狂ってくるんすよ。

大学卒業して就職したやつらが、東京に社員研修とかで来てて
「今度の日曜日飯行こう」って言えるようなやつはいたけど、今ぱっと行って、ぱっと帰れるようなツレはおらんかった。

とりあえず俺は格闘技しに来たんやって感じやったから、風呂もないしその辺散策がてら走りに行って、汗かいたらかいたで風呂ないし、芸人の春日がやってたみたいにシンクで洗う感じ。笑
あれしか方法がなかったんすよね。
銭湯とかいっぱいあったけど高いから1回500円で入れへん。

そこら辺の粗大ごみで椅子を拾って担いで帰ってきたり、そんな生活してたら金が欲しいってなる。

ジムは最初魔裟斗のジムに行ってたんやけど、プロになるのに2.3年かかるって聞いて
「すぐなりたいねん、こっちわ!!」って感じで。

みんなガンガン練習しててなかなか下積みが長いなと思ってて、
そんなこんなで近くに違うジムがあったし体験で行ったらそこはまた違うシステムで、
5級、4級、3級、2級、1級、プロっていう感じやったし、そっちの方が手っ取り早いし昇級して行けばいいんやから分かりやすいと思って、そっちに移ったんすよ。

そこで友達もできて東京に来て3か月目くらいでやっと馴染めた。

良い先輩もいたし1級の人しか出れへんトーナメント大会があって、
優勝したもんにはプロテストなしでプロライセンス与えましょうみたいな。

俺は5級やけど元々格闘技してたからっていうので、出してくれって言って
先輩が「格闘技やってきたから大丈夫や!」って言ってくれて、
なんやかんやで大会に出れて優勝してプロになったんすよ。

亀井 頌司

その時は格闘技やってて負けたことなくて、学生選手権の躰道っていうフルフェイス被ってどつきあいみたいな感じやねんけど、全国大会に優勝して東京行ってアマチュアで優勝してすぐにプロの試合が組まれたんやけど、
丁度相手がシルバーウルフっていう魔裟斗のジムの先輩で、その人が2.3年積み上げてやっとプロになった人で、積み上げてきたデビュー戦と思いっきり被ってしまって、
うわぁーって思ったけどやるしかないしね。

なんとか判定で勝ったんやけど、最終的に後楽園ホールっていう野球で言ったら甲子園みたいなとこやね。
そこで試合が組まれたんやけど1ラウンド膝パーン!もらってKO負けして終わった。
試合をする前から格闘技に対して熱は冷めてたし、もう辞めようと思って。

試合前ってめちゃくちゃ減量するんやけど、普段80㎏近くあるけど70㎏で出てたから原料が一番きつくて、毎日練習しててもそんなに体重は減らへんしね。

ささみは高級品やから食べられへんし、だから業務用スーパーで売ってる胸肉が安くて売ってて当時輸入物が2㎏で900円とか、もも肉は2㎏1580円とかで売ってたから、その塊を小分けして切って味付けって言っても、卵と醤油で味付けしてご飯にかけて食べるっていう感じで。

それでカロリー計算をしてるんやけど、最後の2週間くらいはそれもあかんし量食べたら体重が落ちひん。

だから1日ハンバーガー1個とか。
サラダとか豆腐を食べても水分やしボリュームもあるし落ちひん…。
でもちっちゃいもんでぐっと腹に溜まるやつでうまいもんが食いたいってなったら、
マクドのチーズハンバーガーしかないやろと思って。

それでもあと2.3㎏落とすってなっても、普段からトレーニングして体はバキバキで落とすところもないし、どこを落とす?ってなったら水分しかない。

練習はせんとあかん、飯は食えへん、水も500gしか飲めへんとか…。
寝たら大丈夫やと思うんやけど、目を閉じてても朝まで寝れへん。
減量は地獄やったね。

そんな長いことしてないし、ずっと格闘技をしてる人には申し訳ないねんけど、
それでもやってる人はすごいしそれで有名人とかになって行けばすごい!
まぁ俺は無理やったなぁ。

とりあえず生活せなあかんと思って、リング下とかにいろんな社長とかおるやん?
そっちの方がいいわと思って、俺には牛があったから牛で日本一になったろうと思いました。

次回格闘技から農業へ。

頌司さんのいろんな熱い情熱は東京に行っていろんなことを経験して、感じたからこそ…。
やっぱり親元を離れて1人で生活していくと強くなるんだなと思いました。
私の弟に言ってやりたいくらい。苦笑

そんなことはおいといて、頌司さんの農業に対する熱量も半端じゃないです!!
いやー、これは男の人も惚れると思いますよ!
後編をお楽しみに♪