【前編】切り開いていく農業に~兄弟の絆で農業の六次産業化・多角経営に挑む~

今回は栗東で農業をされている榮農場の後継者である中井さんにお話を聞いてきました。

榮農場は元々栄吾さんの祖父が兼業農家だったこともあり規模も大きくなく、
栄吾さんのお父様が就農されてからは、米の販売自由化などそういう所で作業を請け負って田んぼを預かって仕事を増やしていかれたのが30年前…。

まだまだお父様は現役で、滋賀県の稲作経営者会議の会長を務めておられます。

実は栄吾さんからお話を聞かせてもらうだけだと思っていたのですが、
なんとある方にも登場してもらって貴重なお話を聞かせていただきました。

今回も記事が長くなりそうな予感……。
なので、前編・後編にわけてお送りいたします!
興味深いお話が盛りだくさんになっているのでお楽しみに♪

榮農場ではお餅の生産をされていて工場にもお邪魔させていただきました。

写真から伝わるかな?お餅がツヤツヤ!!
今日は特別に栄吾さんのお母様に工程など説明をしていただきました。

お餅の生産が活発な12月の後半にお邪魔させてもらったので、お忙しいところありがとうございました!!

それでは栄吾さんのインタビュースタート(゚Д゚)ノ

元からトラクターとか乗り物がすきではあったので楽しそうやなーと思っていました。
僕自身、ゆくゆくは農業を継ぐんだろうなというのはあったんですけど、
大学は農業関係ではなく、工業に行きました。
車・バイクが好きなんで整備の勉強をしながら4大を卒業して整備士になろうと思っていました。

やっているうちに自分の車とか、友達の車を触るのはおもしろいんですけど、
実際にディーラーで働いた時に車検お願いしますとか、車を洗ってくださいとかは嫌やなと思いまして…。苦笑

結局どうしようかなってウダウダ思っていたら先輩が見かねて、タイヤ屋さんを紹介してくれて大学を卒業後はお世話になりました。

そのタイヤ屋さんは輸出とかもされていて、僕が入った丁度その頃がリーマンショックで輸出がガタっと悪くなって半年でクビになりました。

それからはバイク屋に3~4年勤めていたんですけど親父から「いつまで遊んでんねん、帰ってこい」と言われまして今に至ります。

なので、農業の勉強っていうのはしていませんでした。
今までトラクターに乗ったりピンポイントで忙しい時に仕事を手伝ってはいたんですが、
1年を通してお米の作り方とかは知らなかったので右も左も分からないまま、今に至るので未だにずっと勉強やなと思う次第です。

親父に言わせれば「全くたりていない」と言われるので、自分自身で勉強もしていかないといけないなというのはあるんですけど、日々追われることもあるのでまわらない所もあるんですけどね…。

農業と前職の内容・収入の違い

あまり変わらないかなと思います。
タイヤ・車屋さんっていうのは作られたものを仕入れていい状態にして販売しますよね?
お米で言う加工してお客さんに買ってもらうことと一緒ですが、その一段階前のことからしているところが違う所です。
お米を作ってそれを加工したり精米してお客様に届けるというのが榮農場のスタンスなんですけど、お客さんとの『対話』っていうところは変わらないのかなと思います。

実際にバイク屋さんでは整備ではなく、服とかヘルメットなどを販売しているお店だったのでそういう所での接客っていうのは、今も生かされているのかなと思っています。

収入に関しては、榮農場の一員としてお給料をもらっている形で、僕の頑張りが会社の頑張りになって、それが成長に繋がって僕に返ってくるっていうのは今まで働いてきた会社でも言えることなんですけど、やっぱり今の方がもっと身近ですよね。

実際社長が父親でもあるし『家のことは榮農場の事!』っていう感じで身近なのであんまりなのかもしれませんが、身が引き締まるところはあります。

多角化による兄弟での部門分け

弟は僕が継ぐんやろなと思っていたのか、ほんまに忙しい時に猫の手も借りたいなという時には弟も手伝ってはいたんですけどあんまり弟と農業との関わりはありませんでした。

大学卒業するまでは公務員を目指していたようなんですが、大学を卒業してからは親父も行ったことのある国際派米協会を通してアメリカの農業研修に1年半行きました。

うちは稲作がメインですけど弟はそれ以外の野菜を作るとか、今弟がメインでやっているいちじく果樹ですね。
それをオーガニックで作るような結構大きい所へ行って勉強してきたみたいで、
帰って来てからは米の生産・販売だけではなく、多角化していこうということでいちじく・野菜の部門を弟と仕事をわけています。

農業の六次産業化へ

いろいろ考えて実行するのは社長である父親です。
父親が滋賀県の稲作経営者会議の会長をしていて、全国の稲作経営者会議の副会長を今兼任しているんですけど、稲作農家だけの繋がりっていうのは仲良しって言ったらおかしいですけど、横の繋がりがあるので情報交換は活発にされているみたいで、新しい栽培法っていうのはもちろんですし、例えばうちは加工でこういうことをしているしやってみたらどうでしょう?というような情報の繋がりで、今うちがはんばいしているおかきですね。

うちがおかきを作っているのではなく、日野にある有名な藤あられさんに委託して作ってもらっています。

ありがたいことにリピーターも多く支持されています!
味に関してはうちからの要望も聞いてもらって、よくある塩味とかしょうゆ味っていうオーソドックスなもによりは一味変わった感じで。

塩マヨネーズは万人に食べてもらえますし、青のり七味味はお酒のあてになればいいかなと思っています。

榮農場のおかきは、自家栽培された滋賀羽二重糯のもち米とコシヒカリを原料に作られています。
ちなみに塩マヨネーズはリピート買いしたほど美味しくて、私の子供も榮農場のおかきが大好き♪
お米のパリパリした歯ごたえがクセになっちゃう!!

農業の六次産業化へ

お餅を始めたのは7年くらい前のTPPがすごく言われるようになった時期で、
農業の一次産業だけだと何があるか分からないっていうのもあって始めました。

元々おもちは近所の頼まれごととかで年末にやっていたんですけど、京都の和菓子屋さんがお店をたたまれるという事になったんです。
そこで使われていた機材を譲って頂けるということになったのでうちも設備投資をしてやってみようかなと。

一年目は新聞の広告で二年目はその新聞を見たラジオ番組が取り上げてくださって、
すごく売り上げが伸びましてラジオとかマスコミの影響っていうのはすごいなと思いました。

そのラジオ番組はお昼のバラエティー番組みたいな感じやったみたいで、MCの方はけっこう辛口におっしゃる方で、そんな方が「このお餅は美味しい」とすごく言ってくださったみたいで、
この人がこんなこと言うんやったら本当なんだろうなっていう感じやったみたいです。

その人は今でいうマツコ・デラックスみたいな感じで『マツコの知らない世界』とかで取り上げてもらうとすごく人気になるんじゃないですか?

そういった感じでラジオ番組を聞いていたりリスナーさんからたくさん電話をいただいて、以前回線がパンクしました!
あの時はびっくりしましたね。それこそ当時は寝る間もないくらい忙しかったです。

前編はここまでっ!!
後編をお楽しみに…。

ABOUTこの記事をかいた人

まみ

農業と人を結ぶ活動をしています。 こう見えて8歳の女の子のママです(゚Д゚)ノ 「見えなーい!」と言われますが母親やっています!笑 元々野菜がすごく嫌いやったけど、 農家さんが言う【本当の味】というのを知ってからは、 野菜がモリモリ食べられるようになりました!! 皆さんにも伝えて行けるように日々頑張っております('◇')ゞ